ここ数年でとても流行りだしたような印象がある小さくてコロンと可愛い芽キャベツ、どんな料理にも合わせやすく万能ですよね。
そんな芽キャベツですが実は非常に栄養価が高く、嬉しい効果がたくさんあります。
今回はそんな芽キャベツについてご紹介します。
芽キャベツのお話
一年を通して目にする機会が多い芽キャベツですが、旬の時期は11月下旬から3月です。
芽キャベツは直径3~4cmほどのミニキャベツですが、いわゆるキャベツとは種類が異なるため、成長してもキャベツのような大きさにはなりません。
キャベツは1株で1個しか実りませんが、芽キャベツは1株で40~60個も実り、かなりインパクトのある見た目です。
味は少し苦味があるため加熱調理するのが基本です。
おいしい芽キャベツの選び方は、色がきれいな緑色であり、葉にハリがあってみずみずしさのあるものが良いです。
葉が枯れているもの、切り口が変色しているもの、黄色身を帯びているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
芽キャベツの栄養効果
ビタミンC
キャベツの4倍、ミカンの5倍、レモンの1.5倍の量のビタミンCを含んでいる。
これは芽キャベツ5,6個で1日分のビタミンC量をまかなえる程の含有量です。
そしてビタミンCといえばやはり美肌効果です。
ターンオーバーの改善や、肌コラーゲンの生成促進、活性酵素の除去など美肌美白に最適です。
100gあたりのビタミンC含有量
・キャベツ・・・41mg |
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質を分解して体内でうまくエネルギーとして使える状態にしてくれます。
糖質エネルギーは脳や神経を正常に働かせる作用があるので、精神を安定させてストレスをためないように働きます。
ストレスは美肌の大敵なのでしっかりと摂取しておきたいですね。
カリウム
カリウムは体内の余分な水分やナトリウムを尿として排出する効果があるため、むくみ解消が期待できます。
そしてその量はキャベツの3倍以上です。
100gあたりのカリウム含有量
・キャベツ・・・200mg |
食物繊維
キャベツと比較して3倍ほどの食物繊維を含むため、より効率的に腸内環境を整え、便秘解消効果を発揮します。
ダイエットにも効果的といえるでしょう。
100gあたりの食物繊維含有量
・キャベツ ・芽キャベツ |
葉酸
野菜の中でも葉酸の含有量がダントツであるといわれる芽キャベツ。
葉酸はビタミンB12やビタミンCとともに血液を作ります。ビタミンB12は野菜から摂取することはできないため、お肉などと一緒に調理すると良いでしょう。
貧血の予防や、妊活に効果的な成分です。
また、悪玉アミノ酸の増加を防ぐ効果や、口内炎を予防する効果もあります。
イソチオシアネート
芽キャベツの甘みの中にある独特な苦味の正体がイソチオシアネートです。
イソチオシアネートはガンの原因でもある活性酵素のはたらきを抑制し、錆びない身体をつくることでガン予防の効果を示します。
また、ダメージを受けている細胞の修復や、免疫力の向上、動脈硬化の発生を予防する働きもあります。
よく噛み、細胞が破壊されると分解酵素の働きによってイソチオシアネートが作り出されるので、芽キャベツを食べるときはしっかりと噛むようにすると良いでしょう。
ビタミンU
ビタミンUはキャベジンとも呼ばれ、胃や十二指腸など、胃腸の粘膜を整えて潰瘍を予防する働きがあります。
β-カロテン
β-カロテンは強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去します。
そのため、活性酸素を原因とするあらゆる病気の予防にも効果が期待されています。
芽キャベツの育て方
縦に成長する植物なので、庭の一角やベランダで栽培できる手軽さが嬉しいポイントのひとつ。
芽キャベツは種から育てることも可能ですが、育苗管理が難しいので初めての方は市販の苗を購入して育てたほうが病害虫などの心配もなく収穫までうまく育てることができます。
芽キャベツの株間は30~40cm以上必要なため、小型のプランターであれば1株だけ植えるのが良いです。
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たくさんの芽キャベツを収穫するために、茎の下のほうの黄色く枯れてきた葉は取り除いておきます。
収穫のタイミングになると実が取れやすい状態になるので、茎にしっかりとくっついているときは生長過程であるしるしです。
芽キャベツのビューティーレシピ
どんな味付けにもマッチする芽キャベツの栄養を美味しく手に入れるレシピをご紹介します!
芽キャベツのヨーグルトサラダ 難易度★☆☆(1.0)
材料 (2人分)
・芽キャベツ・・・8~10個 |
1.芽キャベツの底を薄く切っああと縦半分にカットし、やわらかくなるまで鍋で蒸す。
2.りんごを芽キャベツと同じくらいのサイズに、ゆで卵をざく切りにする。
3.茹で上がった芽キャベツとその他の材料をすべて加えてよく和える。
4.味をととのえたら完成。
りんごを電子レンジで軽く加熱してもおいしいです。
芽キャベツのパイ包み 難易度★☆☆(1.5)
材料 (1人分)
・芽キャベツ・・・4個 |
1.芽キャベツの芯に十字の切り込みを入れ、やわらかくなるまで茹でる。
2.パイシートを半分にカットし伸ばし、周りに切込みを入れておく。
3.茹で上がった芽キャベツの水気を切っパイシートで包む。
4.表面に卵黄を塗って予熱した200℃のオーブンで15~20分焼き上げる。
5.粒マスタードをはちみつで伸ばし、塩コショウとレモン汁で味をととのえてかけたら完成。
おしゃれな前菜としてもぴったりです。
芽キャベツのミルクスープ 難易度★☆☆(1.0)
材料 (2人分)
・芽キャベツ・・・6個 |
1.芽キャベツを半分に、ベーコンを1cm幅にカットする。
2.鍋にバターを溶かし、ベーコンを炒め、キャベツとほぐしたしめじを加え油を絡める。
3.水とコンソメ顆粒を加え、芽キャベツが柔らかくなるまで煮込む。
4.芽キャベツに火が通ったら一旦火を止めて白味噌を溶かしいれる。
5.豆乳・塩・胡椒を加えて温めて完成。
寒い朝にぴったりのやさしい味です。
芽キャベツ
おしゃれなカフェのお料理などでは目にすることも多い芽キャベツですが、家庭の料理にも取り入れてみたいと思いませんか?
ころんとかわいらしい見た目なのにこんなにも栄養満点だなんて知ってしまったら使わずにはいられませんね。
一度料理に使ってみたらやめられなくなるかもしれません♪
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