この記事では
・酵母エキス
・ヒアルロン酸
について解説しています。
酵母エキス
みなさん「酵母」というと何を思い浮かべますか?
パンやビール、その他お酒などの製造・醸造に用いられることはご存知の方も多いはず。
そんな酵母が数年前から美容界でも注目を集めています。
ここではそんな酵母の美容パワーについて解説していきます!
酵母エキスとは?
そもそも 酵母 とはどんなものなのでしょう?
酵母とは、真菌類に属する単細胞の生きている菌の塊で、糖分をアルコールに変えるアルコール発酵を行うので、パンの製造やビール、ぶどう酒醸造などに用いられます。
この細胞はタンパク質を多く含み、ビタミン、酵素類に富んでいるので栄養価はきわめて高いです。
健康食品においては、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの補強目的でも多く用いられています。
●酵母エキス
そして酵母エキスとは、酵母の有用な成分を自己消化や酵素、熱水などの処理を行うことにより抽出されたエキスのことです。
主成分としてアミノ酸や核酸関連物質、ミネラル、ビタミン類を含みます。
化粧品などに用いる場合には、酵母から必要な成分を抽出した、酵母エキスが用いられます。
酵母エキスを含んだ化粧品は数多くありますが、もともとの酵母菌の種類によってその効果も異なります。
基本的には肌細胞の生成や美肌作りに効果的なビタミン類・アミノ酸・ミネラル類が豊富で、さらにそのバランスが良いとされているため、美肌作りに積極的な人たちが注目しています。
酵母エキスの美容効果とは?
♦保湿効果
酵母画発酵する過程で生成される天然保湿因子NMFは、ヒトの肌に存在する天然保湿因子NMFと似た構造を持つために親和性が高いです。
そのため肌馴染みがよく、肌に水分をキープしてうるおいを保ちます。
また、コラーゲンやヒアルロン酸の生成も促進するため、保湿機能そのものも高まります。
♦美白効果
酵母に含まれるアミノ酸の中でもグルタミン酸は、角質層の中で皮膚のバリア機能の維持やターンオーバーの正常化に役立っています。
肌のターンオーバーが正常化すると、メラニン生成の抑制にもつながり、しみの予防・改善にも効果を示します。
♦細胞修復
酵母エキスにはアミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸は肌細胞を作ったり、ダメージを受けている細胞の修復をします。
ほかにも豊富に含まれるビタミンB群によって、新陳代謝が促進されて新しい細胞の生成がサポートされます。
♦蒸発防止
酵母エキスに含まれるアミノ酸には、水分を引き寄せる働きがあります。
これにより肌の角質細胞に水分を与えてうるおいのある肌にしてくれます。
酵母エキスは減少した栄養を補って、肌細胞の新陳代謝を手助けします。
衰えた肌の機能を向上させる酵母エキスには保湿効果だけでなく、肌細胞を元気にしてくれる効果があります。
肌細胞の再生をサポートし、新陳代謝が活発になるためアンチエイジング効果も期待できます。
酵母エキスを含んでいるアイテム |
ヒアルロン酸
美容の話題でも、健康の話題でも耳にする機会が多い「ヒアルロン酸」という言葉。
肌や関節に関係があるということは知っているけど具体的には答えられない、という方もいるのではないでしょうか?
ここではそんなヒアルロン酸について解説します。
ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸とは結合組織を構成する成分で、体のあらゆる部位に存在しますが、主に皮膚や眼球、軟骨、関節に多く含まれています。
水の分子を結びつける性質を持ち、肌や目のうるおいを保ったり、関節の動きを滑らかにしたり、肌に弾力を与えたりと身体にとって重要な働きをしています。
ヒアルロン酸は強力な保水成分だということは知っている人もいるかもしれませんが、その保水力はなんと、1gのヒアルロン酸で6Lの水分を保持することができるほどです。
肌に存在するヒアルロン酸は、角質層、基底層、真皮層という構造の中で、一番大切な真皮層に最も多く含まれています。
皮膚中に十分なヒアルロン酸があれば肌にはハリ・弾力・みずみずしさが保たれます。
しかしヒアルロン酸は加齢とともに減少していく物質のひとつです。
皮膚中のヒアルロン酸が減少すると、肌に水分を維持できなくなり、シワ・たるみなどが目立つようになっていきます。
減少していくヒアルロン酸を増やすためにはどうしたらいいの?
●食事
ヒアルロン酸を多く含んでいる食べ物といえば、鶏の軟骨・鶏冠・豚足・魚の目・フカヒレなどです。
しかし、ヒアルロン酸を多く含んでいる食品を摂取したからといって、肌にヒアルロン酸が補われるわけではありません。
これは、食べ物は胃の中に入ると分解されてしまうためです。
ヒアルロン酸はアミノ酸と糖質へと分解されてから吸収されていくので皮膚中のヒアルロン酸量を増加させることにはつながらないのです。
さらに、実はヒアルロン酸は熱に弱く、40度以上の熱で加熱すると壊れてしまいます。
つまり調理した食材にはほとんどヒアルロン酸がないようなものなのです。
ということで食事からの摂取は期待できない、難しいとなります。
●サプリメント
ヒアルロン酸の効果を謳ったサプリメントは数多く存在しますが、実際その効果は実証されていません。
食事での摂取の話から考えても、効率的に摂取できるとは到底考えられません。
サプリメントからの摂取も信頼度は低いといえます。
●注射
ヒアルロン酸を直接注射するのが、もっとも効果を実感できる手段であるといえます。
シワ・たるみの部分に直接ヒアルロン酸を注入するので内側から皮膚を押し上げてハリをもたらすでしょう。
しかし、注射されたヒアルロン酸はおよそ数年ほどかけて少しずつ体内に吸収されます。
効果を持続させたい場合は、定期的に通院することになるので手間もコストもかかってしまいます。
●スキンケア
ヒアルロン酸の摂取といえば女性の中ではやはりスキンケアによる摂取が一番身近にあるものと思います。
毎日行えるうえにコストもそこそこに抑えられます。
しかしスキンケアによる摂取には気をつけなければならないポイントがあります。
それは、分子の大きいヒアルロン酸は皮膚から吸収されにくいということです。
肌の内部に浸透させる場合は低分子のヒアルロン酸を選ぶ必要があるといえます。
では、肌内部に浸透させることも簡単ではないヒアルロン酸がなぜ多くの化粧品に用いられているのでしょうか?
それは、内部まで入り込まず表面の角質層で留まってしまったヒアルロン酸は、角質層の水分をしっかり保持して、内部の水分が蒸散するのを防ぐためです。
ヒアルロン酸でふたをすることによって肌内部の乾燥を防ぐ目的があるのです。
また、ヒアルロン酸はコラーゲンの周りを覆ってコラーゲンを守っているのだそう。
ヒアルロン酸と同じく肌のハリやうるおいに欠かせないコラーゲンを保持するためにもヒアルロン酸は大切な物質なのですね。
ヒアルロン酸が含まれているアイテム
・[オールインワン] メディプラスゲル ・[フェイスマスク] ナールスパッション |
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